この本を読む前にティール組織についてウェブの記事を読んだ代表のあっこは、
「あれ?これはうちの会社のことではないか?」
と驚いておりました。
わが社のようにこの本を読むまで「進化型(ティール)組織」だという自覚がない企業や団体も少なくないのではないでしょうか。
2018年1月――――
原著である『Reinventing Organizations』日本語訳版が発売され、次世代の組織モデルとして数多くのビジネスパーソンに衝撃を与えています。 詳しくはこの記事が一番わかりやすいです。「ティール組織って何?サイボウズ社員が聞いてみた」←こちらをまず読んでみてください。
【著者ラルーさんが言ってることの超簡単なおさらい】
1.現在の組織モデルの限界
働く人々から「ほとんどの仕事は、情熱を向けるものでも人生の目的でもなく、恐ろしく退屈なもの」という声が散見される昨今、組織はエゴを追い求めるという終わりのない努力をする場になっている。 人々が心の奥底に抱いている情熱を十分に発揮できない現代の組織モデルは限界に達しており、人類の意識が次のステージへと成長しようとしている。それに伴って、組織モデルも発展していくはずだ。
2.”組織”が歴史と共に進化してきた。
▽力による支配の”レッド”(衝動型)
▽厳格な階層性の存在する”アンバー”(順応型)
▽実力主義で競い合う”オレンジ”(達成型)
▽多様性を尊重する”グリーン”(多元型)
▽進化する生き物のような組織”ティール”(進化型)
3.ティール組織の3つの特徴
①自主経営 (セルフマネジメント)
→意思決定の権限や責任を全メンバーがもっている
個人個人が自分なりの目的意識を持ち、組織の目的と摺り合わせた上で、自立して動く。経験や知見の違いによって自然に生まれる影響力の違いがあり、その違いがあるということを認め関わり合う。
②全体性(ホールネス)
→全メンバーが本来の自分である状態を維持し、個性や長所を前面に出して活動している
現代の会社ではその役割に適した能力だけを発揮することが求められ、いわゆる仮面(肩書き)をかぶった状態であることを求められる。 それに対して、ティール組織では、構成員の情緒、包容力、自我、超自我など、人間のすべての特質を生かしあった組織が素晴らしいとされている。それは多様性の延長にあり、結果として複数役職が多く、人間としてのいろんな面を生かすようになる。やりたいことによってやることを変える(社内の秩序より、人生を大事にする)ことによりメンバーの幸福度が高くなる。
③常に進化する目的 (エボリューショナリーパーパス)
→組織や自己が何のために存在し、どこへ向かうのか、常に追求する姿勢を持っている
集まる人が変われば、役割も変わる。変化は自然に起こり続けるものであると考え、刻々と自分と自分たちの役割を問い直して、柔軟的にやって行くことが求められる。
子どもが生まれたら、親が子どもの人生を決められないのと同じように、創業者も一度組織を産んだ後は、組織に対するコントロールはできないという考え方。 この組織の社会にとっての存在意義は何かということを問いかけていく姿勢が特徴的。
【これまでイベントの様子、参加者さんの声】
これまでのイベントでは経営者や会社員、自営業、学生など様々な職種、役割をもった方々にご参加いただきました。ティール組織とはどんな形態の組織なのかという話にはじまり、組織づくりワークショップを通してその世界観や関わり合いを体感しました。
普段と違う考え方や役割に戸惑いながらも、たくさんの対話を通してミッションを遂行していく様子はまるでそこに新しい会社が生まれたかのようでした。
◆ワークショップをしたメンバーで何か仕事ができるのではないか、やったらおもしろいのではないかとわくわくした。ティール組織になることでどんな立場の人たちも楽しく意見しやすい会議、会社を増やしたいと思います。
(40代女性 事務職)
◆テーマに沿って会社を運営していく作業が楽しかった。知らない人たちに紹介したいと思った。
(10代男性 フリーター)
◆理論を知り、活かすのは難しかった。自分のミッションから会社をつくるのは面白かった。
(30代女性 お寺業)
◆さまざまな役割を全うすることで、自分がどのステージにいてどうすれば次のステージに行けるのかが明確になった。楽しかった。
(40代女性 会社員)
◆自分の直感で出てきた言葉からチームができ、実際に会社のように事業ができていったのが面白かったです。
(40代男性 会社員)
◆ワークでは、今までしたことのないスピードで話し合いが進み、びっくりした。こんな会社で働きたいと思った。
(30代男性 講師業)
いつもとは違う役割を演じることで、レッド、アンバー、オレンジ、グリーン、ティールそれぞれのパラダイムのなかのどんな価値観をもって自分が過ごしているのかを実感された方が多くいらっしゃいました。 互いの特徴を知ってそれを活かすようなかかわりの難しさに悶々とされる方もいましたが、同時に組織を作っていくことのおもしろさや、ご自身の組織を刷新していくことに希望を見出していく姿がとても頼もしく感じました。
【「ひとのこと」での実践】
①個性を生かす →気持ちを感じ、言葉にし、伝え合う
働く人全員が一人の人間として、おなじだけの意思決定の権限をもちます。“正しい答え”ではなく、その環境や状況に合った最適解が何なのかを対話を通して見つける。
②主体性を発揮することによる全体性の実現 →思考・状況を丁寧に伝え合う環境づくり
「上司として」「まだルーキーなんだから」などの仮面がなくなり、立場ではなくその個人として互いが接する。それぞれが持っている能力を最大限に発揮し合うことが組織の発展に繋がっていくため、貢献することが喜びになっていく。そして人間そのもの、全部を生かかす。
③一瞬、一瞬を大切に
→変化する気持ちから、目的をシェアする
「自分を動かす衝動とは何か」「何が真の価値あるゴールか」目的は、人の変化や成長によってそれらは絶えず形を変える。型にはまった一点の未来に諸突猛進するのではなく、まるで植物が自然に形を変えていくように、それぞれがその時その時の想いをシェアし合うことで、必要に応じて形を変えていく柔軟な組織を作っていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「自分を生きる」をはじめる会社 ひとのこと 福岡市博多区那珂3−26−33 TEL:092-483-5353
MAIL: kotonohashi3@gmail.com HP:https://www.kotonohashi.com/
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